第15回肥後のつりてまり終了のご報告
加藤清正が熊本の地に城を築き、城下町として発展して四百年が経過しました。その歴史の中で加藤家改易後、入封した藩主細川家の文化と相まって肥後独自の文化・伝統芸能が市民の手によって、盛んに育まれました。
肥後てまりの誕生も、ちょうどこの江戸時代前期頃だと云われ、以来、熊本を代表する玩具、飾り物として愛用され続けています。
肥後てまりの誕生も、ちょうどこの江戸時代前期頃だと云われ、以来、熊本を代表する玩具、飾り物として愛用され続けています。
江戸時代から肥後くまもとの女性たちに受け継がれてきた、つりてまり。熊本市船場地区を舞台とした日本の童謡「あんたがたどこさ」の手まり唄は、このてまりがルーツとも言われています。
私たち肥後のつりてまり実行委員会は、彩り豊かなてまりが、吊ることにより静かにゆれるさまを見て、熊本の美しい伝統を感じて頂きたいと思い、『肥後のつりてまり』を企画しました。
これらのてまりは『肥後てまり同好会』のご指導によって、ひとつひとつ個性あるものに仕上がり、道行く人の目を楽しませてくれることでしょう。さらには市民の皆さんに参加してもらうことにより、肥後てまりを再認識し、熊本の良質な文化が継承されていくことを願っています。